地場者の立ち話

仕手株情報や投機筋情報などシマ(兜町)から取ったホットな情報をお伝えします。仕手筋から外国人投資家の動向まで、彼らの情報は実に多岐に渡ります。


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2023年9月22日(金)   

H「週末となる今日の日本市場は続落となった。」

K「ああ。日経平均は4日続落となり、25日移動平均線も割り込んでしまった。」

H「昨日の米国株が引き続き売られてしまったからな。」

K「そうだな。昨日は、朝方に発表された先週の新規失業保険申請件数が市場予測を下回り、依然として強い労働市場が示された。」

H「それにより金融引き締め長期化懸念が改めて強まり、ハイテク株中心に売られた。」

K「昨日は景気敏感株にも売られるものが目立っていた。」

H「金融引き締め長期化となれば米経済にもマイナスになるからな。」

K「債券市場では米長期金利など債券利回りが一段と上昇しており、それも投資家心理を冷やしたといえるだろう。」

H「ああ。主要株価指数はいずれも終日軟調な展開で、引けにかけては一段安となった。」

K「ダウは370ドル安の1%超の下落となり、S&P500指数は1.6%超の下落、ナスダック指数は1.8%超の下落と、いずれもこの日の安値圏で引けている。」

H「それをうけ日本株も全体的に売り優勢で始まった。」

K「そうだな。日経平均は80円超の下落で始まり、寄り後には400円超の下落となるも売りも続かなかった。」

H「ただ戻りも鈍く、日経平均は揉み合いだったが、前場引けにかけてはやや下げ縮小している。」

K「昼頃には日銀金融政策決定会合の結果が公表されて、想定通り現状維持となった。」

H「想定通りだったんだが、為替は円安へ振れ、先物は下げ縮小する動きになっている。」

K「そうだな。それをうけ後場は全体的に下げ縮小の動きとなっている。」

H「銀行などバリュー株には後場売られて始まるもの目立っていたが、寄り後は逆に買われる動きになっていた。」

K「ああ。後場はグロース株もバリュー株も買われているものが見られている。」

H「今日は新興銘柄などは前場から強い動きとなっていたが、後場もしっかりだった。」

K「昨日はマザーズ指数が年初来安値水準まで下げたこともあり、自律反発的な動きなのかもな。」

H「如何せん新興市場はたまに強い動き見せても続かないことが多いからな。」

K「そうだな。まあ来週どういった動き見せるのか注目だな。」

H「バリュー株も後場結局買われて、TOPIXはプラスに転じる場面も見られた。」

K「ああ。結局はTOPIXも下げて引けているものの、NT倍率は今日も低下しており、年初来安値を更新している。」

H「米長期金利があれだけ上昇しているだけに、グロース株買いはなかなか続きそうもなく、バリュー株有利の展開はまだ続くのかもな。」

K「となればTOPIXが日経平均より相対的に強い動きは続きやすく、NT倍率も下がりやすいということになる。」

H「ただ来週は中間期末の権利落ちもあるからな。それを機に資金の流れも変わる可能性もあり、来週の動向が注目される。」

K「まあバリュー株には高配当銘柄も多く、配当落ち分も大きくなる。ただその分、配当再投資に絡んだ先物買いが入るため、それが支えにはなるだろうけどな。」

H「ああ。ただある意味、それも足元TOPIXが相対的に強い要因ともいえるからな。」

K「確かにそうだな。それだけに配当再投資というイベントが通過した後の動向が注目だな。」

H「まずは今晩の米国株しっかりと反発出来るのか注目したい。期待したいモンだ。」


2023年9月21日(木)   

H「今日の日本市場は大幅続落となってしまった。」

K「ああ。昨日の米国株がFOMCをうけて、下げてしまったからな。」

H「ダウの下げは大したことはないが、FOMCの結果が出る前には一時250ドル超上昇していたことを考えれば、それなりに下げたとはいえる。」

K「昨日はFOMC結果待ちで手控え感も強かったといえるが、原油相場が一服していたことや、米長期金利が低下していたことが好感された。」

H「そうだな。しかしFOMCの結果が出てきたら、売り圧力強まり全体的に売られる動きになっている。」

K「FOMCは想定通り利上げは見送られたんだが、FOMC参加者による政策金利見通し、いわゆるドットチャートが嫌気された。」

H「想定はしていたが、思った以上にタカ派的な結果となった。」

K「ああ。今年は前回とほぼ同じだが、来年以降の政策金利見通しが、前回より随分と引き上げられた。」

H「そうだな。前回6月に公表されたドットチャートでは、中央値で来年1%の利下げが想定されていたが、今回のドットチャートでは0.5%の利下げにとどまっている。」

K「再来年も前回より中央値が0.5%引き上がっており、金融引き締め長期化を見込んでいることが明らかになった。」

H「更にパウエルFRB議長の会見での発言も結構タカ派よりだったといえる。」

K「ああ。年内の追加利上げの可能性も示しており、更には中立金利が上昇した可能性にも言及した。」

H「それにソフトランディングは基本シナリオではないと発言し、まだ不透明感もあるという見解を示したことも嫌気されたようだ。」

K「このFOMCの結果やパウエルFRB議長の発言をうけて、低下していた米長期金利などの債券利回りが総じて上昇してきており、それも米国株には重石となった。」

H「そうだな。米長期金利は約16年ぶりの高水準となり、米2年債利回りは17年ぶり高水準となった。」

K「こりゃ株式市場にはたまらんよな。特にハイテク株には重石になり、昨日はナスダック指数の下落が最も大きくなっていた。」

H「日本時間でも米先物は下落しており、米長期金利も上昇している。」

K「ああ。その動きからも、まだ昨日の米国株安では織り込まれていない恐れもあることで、今日の日本株は終日弱かった。」

H「日本市場でもグロース株中心に売られており、グロース指数やマザーズ指数の下落がキツイ。」

K「ハイテク株に弱い銘柄目立っており、日経平均は終日軟調な展開で、450円超の下落で引けている。今日の安値圏だ。」

H「TOPIXは日経平均程の下落率ではないものの、やはり終日軟調で今日の安値圏で引けている。」

K「明日は日銀会合も控えている。米国が引き締め長期化ならば、日銀も早期に動かざるを得ないとの見方もあるからな。」

H「そうしないと更に円安進行する恐れもあるしな。」

K「明日は現状維持だろうけど、ゼロ金利解除やYCCの撤廃などに言及があるのか注目だな。」

H「ああ。取りあえず今晩の米国株どういう動き見せるのか注目したい。市場の懸念を裏切って反発して欲しいモンだ。」


2023年9月20日(水)   

H「今日の日本市場は軟調な展開となった。」

K「ああ。今日は昨日強さ見せていたバリュー株にも売りが見られており、TOPIXも下落した。」

H「そうだな。今日は昨日とは逆に日経平均の方が下落率が小さくなっており、TOPIXの下落が目立ったと言える。」

K「今晩、米国ではFOMCを控えているだけに、手仕舞い売りも出やすかったのかもな。」

H「ああ。昨日の米国市場が反落となったことも重石になったといえるだろう。」

K「そうだな。昨日は引き続き原油相場が上昇し、インフレ圧力が強まるとの懸念が強まり重石となった。」

H「それに債券市場では米長期金利など利回りが総じて上昇し、それも重石になったといえる。」

K「インフレ長引き金融引き締め長期化するという懸念から景気敏感株中心に売られて、ダウは一時300ドル超の下落となる場面も見られた。」

H「ただその後は下げ渋り、全体的に下げ縮小する動きになっている。」

K「まあFOMCを控えていることもあり、買い戻しの動きも出てきたんだろう。」

H「それもあるかもな。まあ逆に午前中はFOMCを翌日に控えて手仕舞い売りも出やすかったという面もあるんだろうけどな。」

K「結局FOMCを控えて売り方も買い方も警戒感を示した感じかもな。」

H「今日の日本市場もやはりFOMCを警戒して手仕舞いに動いた向きも多かったのかもな。」

K「特にバリュー株などは足元上げてきていただけに、手仕舞い売りも出やすかったと言える。」

H「そうだな。逆に買い手は手控えるだろうし、それで結構下げてしまった感じだ。」

K「まあ無事通過できれば明日は再び強い動きが見られる期待もあるだろう。」

H「ああ。注目のFOMCは政策金利は利上げ見送りが濃厚だが、問題はやはりドットチャートだな。」

K「そうだな。来年利下げをどの程度見込んでくるのか、更に再来年はどうなのか、非常に注目される。」

H「ああ。来年以降、市場が期待する程に政策金利の低下が見込めないとなれば、金融引き締め長期化懸念が一段と強まる恐れもあるからな。」

K「逆に、期待通りの低下が示されれば安心感に繋がるだろう。」

H「あとはパウエルFRB議長の会見だな。」

K「そうだな。タカ派寄りの発言が中心になるとの見方だが、その中にもハトが見え隠れするのかどうかだな。」

H「いずれにしろFOMC声明やドットチャート、それにパウエルFRB議長の会見をうけて、米国株や為替市場がどういう動き見せるのか注目だ。」

K「明日の日本株にお風邪になれば良いけどな。」

H「ああ。期待したいモンだ。」


2023年9月19日(火)   

H「今日の日経平均は反落となった。ただTOPIXは僅かにプラスで引けている。」

K「ああ。日本が連休中、米国株が軟調だったことが重石になった。」

H「正確には先週末の米国株安が嫌気されている。昨日は僅かながらも反発していたからな。」

K「そうだな。先週末の米国株はダウが290ドル弱の下落となり、下落率は0.8%超となった。S&P500指数は1.2%超の下落となり、ナスダック指数は1.5%超と結構下げた。」

H「その前日に投資家心理を良くしたアームがあっさりと反落したことが心理を冷やしたほか、やはり半導体株が軒並み売られたことが重石になった。」

K「ああ。台湾TSMCが、主要取引先に最先端半導体向け製造装置の納入延期を要請したことが分かったと伝わり、半導体関連株売りに繋がった。」

H「フィラデルフィア半導体株指数のSOX指数は3%超も下落して先週末引けていたからな。」

K「それに加えて米大手自動車メーカー3社の組合が初の一斉ストを開始したことで、米経済への影響も懸念された。」

H「更に言うなら原油高によりインフレ懸念が意識され、米長期金利が上昇したことも重石になったといえる。」

K「昨日は米国株、主要株価3指数はいずれも不安定な動きながらも僅かにプラスで引けていたが、今日の日本株は終日軟調となった。」

H「昨日はSOX指数下げ渋り反発したんだが、アームは昨日も売られていた。何より今週はFOMCなど中銀ウィークということもあって手控え感も強かった。」

K「日本市場でもやはり手控える向きも多いのかもな。」

H「FOMCも重要だが、日本では日銀金融政策決定会合もあるからな。」

K「まあいずれも政策についてはサプライズはないと言えるが、やはり先行きを占う上で、声明文やパウエルFRB議長や植田日銀総裁の発言が注目されている。」

H「そうだな。ただその割には銀行株など強さが見られていたけどな。」

K「ああ。銀行というよりバリュー株の強さが目立っていた。この手の買い気は依然として強いようだ。」

H「一方で半導体関連株が売られ日経平均を大きく押し下げている。」

K「更にソフトバンクグループも売られており、東京エレクとアドバンテスト、それにソフトバンクグループの下落だけで、日経平均を200円以上も押し下げているからな。」

H「バリュー株では、海運や鉄鋼、輸送用機器に、銀行などの金融株が買われていた。」

K「先週末は一部報道により、銀行など金融株が後半から終盤にかけて売られたが、今日はしっかりと反発している。」

H「今日の上昇は、日銀による早期ゼロ金利解除期待というよりは、低PBR銘柄として見直されている面が強いかもな。」

K「いずれにしろバリュー株有利な展開がまだ続いているという感じだ。」

H「ああ。その影響で日経平均は結構下げているが、TOPIXはプラスで引けて連日で年初来高値更新している。更にNT倍率は低下している。」

K「NT倍率の下落基調は続いているが、そろそろ底打ちするのではとの見方も出ているようだ。」

H「でも依然として低PBR銘柄も多いし、やはり買いやすいのはバリュー株だと言えそうだけどな。」

K「まあ流れが変わるとすれば今月末辺りかもな。中間配当権利落ち後は、高配当も多いバリュー株がひとまず頭打ちになるという見方もあるからな。」

H「そうだな。取りあえず今はバリュー株の強さが日本株を支えている面もあるだけに、明日以降も強さは続けて欲しいところだ。」

K「まずは今晩の米国株どういう動きになるのか注目したい。」

H「ああ。期待したいモンだ。」


2023年9月15日(金)   

H「今日の日本市場は、日経平均、TOPIX共にしっかりと続伸した。」

K「ああ。3連休前ということもあり、上値重い展開を想定する向きは多かったといえるが、昨日同様に終日しっかりとした展開だった。」

H「そうだな。TOPIXは連日で年初来高値を更新しており、日経平均も年初来高値が射程圏となるところまで上げてきている。」

K「ああ。今日は外部要因が良かったことも追い風になったと言える。」

H「そうだな。米国株がしっかりと上昇したからな。」

K「欧州ではECB理事会が行われ、10会合連続の利上げを決めたんだが、嫌気する動きは見られなかった。」

H「そうだな。声明文で利上げ打ち止めを示唆する文言があったことも安心感に繋がったようだ。」

K「更に注目された米PPIは市場予測より強い数字となったんだが、やはり嫌気する動きは見られずだ。」

H「ああ。米8月PPIは総合指数が市場予測を上回ったが、コア指数が市場予測と一致した。」

K「いずれにしろ9月FOMCの利上げ見送りという見方には変化を与えるレベルでもなく、良くも悪くも材料にはならなかったようだ。」

H「ただ新規失業保険申請件数は市場予測より少なかったし、米8月小売売上高は市場予測を上回った。」

K「まあ小売売上高は、弱い数字が出てくるより、しっかりとした数字が出てくる方が市場には好感されやすいかもな。」

H「確かにそうかもな。インフレ懸念はくすぶっているものの、個人消費がしっかりとしていれば、ソフトランディングへの期待に繋がりやすいからな。」

K「米長期金利は上昇していたんだが、米国株市場は堅調な推移だったと言える。」

H「この日はソフトバンクG子会社の英半導体設計アームがナスダック市場に上場し、好調なスタートを切ったことも投資家心理改善に繋がったようだ。」

K「初値形成後もしっかりとした推移で値を伸ばしており、確かに投資家心理には追い風になったと言えるだろう。」

H「結局ダウは330ドル超の上昇で引けている。S&P500指数、ナスダック指数はしっかりと続伸だ。」

H「それをうけ日本株も堅調に始まり、寄り後もしっかりだった。」

K「そうだな。中国株が朝方は弱さも見られたんだが、その後はしっかりと上げてきており、それも日本株に追い風になったと言える。」

H「中国で発表された8月小売売上高や鉱工業生産が、市場予測を上回る強い数字となったことが好感されたようだ。」

K「まあ中国株は午後失速しており、日本株はやや上げ縮小したものの限定的だった。」

H「3連休前でこの強さは上出来だろう。」

K「そうだな。ただ新興市場指数がマイナスで引けており、依然として温度差があるのは気掛かりだ。」

H「ああ。それだけに地合いが良い割には、利益あげられていない個人投資家も多いようだ。」

K「そうだな。足元強いは主力系株が中心で、特にそれらのバリュー株には継続的な資金が入っている。」

H「グロース系にも強いものが見られているものの、やはり相対的には圧倒的にバリュー系株の方が強い。」

K「来週もこの流れが続くのか、それともグロースの逆襲となるのか注目だな。」

H「そうだな。まずは日本が連休中、米国株がしっかりとしていれば良いけどな。期待したいモンだ。」

 

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